第58回日本人間ドック学会学術大会が、8月24日(木曜日)と25日(金曜日)の2日間、本県で開催されました。58回目にして初めての埼玉県開催だそうです。なにやら花咲徳栄高校の夏の甲子園優勝で深紅の優勝旗が初めて埼玉県に来るのと同じような話ではないかと思いました。この大会に招かれまして、挨拶をさせていただいたところですが、資料を読み込んでいるうちに初めて知ったことがあります。

それは、人間ドック健診のシステムは日本が世界で最初に構築したということです。そもそも「ドック」と言うと、世界の人たちは発音の似ているドッグ(犬)を思い浮かべ、「人間と犬が一緒って何だ?」というようなニュアンスで受け止めたりするそうです。この「ドック」は、長い航海を終えて船が港に入り、そこで船底に付着した貝殻を取ったり、内部のメンテナンスをして、船をリフレッシュする空間のことです。同じように、人間の体を点検してリフレッシュさせる、そういう意味合いを込めて「人間ドック」という名称ができたそうです。

人間ドックの由来を知る人は少ないかもしれませんが、私たちは「今日は半日人間ドックだ」とか、「一日人間ドックだ」と言って、体の隅々まで検査しています。そしてその結果を確認して、安心したり、予防を通じて大病にならないように努力をしています。思わぬところで「人間ドック」の由来を知ることができました。