8月18日(金曜日)に訪問した岩手県では、まず達増 拓也(たっそ たくや)岩手県知事にお目にかかり、全般的な話をさせていただきました。達増知事は、第一に東京オリンピック・パラリンピックを通じて、防災強化などの施策をアピールしたいと言っておられました。

第二に、世界中からの支援に対して復興をアピールする五輪にしたい、何よりも日本を再確認する観光キャンペーンに国を挙げて打ち込んでいただきたいとの要望がありました。また、追悼と復興、つまり、復興庁と観光庁のドッキングが必要ではないかという提案もありました。例えば、世界的なトップアスリートなどを通じて、被災3県の復興ムードを更に盛り上げていくことなどを提案されておられました。

その後、陸前高田市の復興状況を見てまいりました。市の中心部が根こそぎ津波にさらわれたこともあり、平地のかさ上げをして、高台を作りながら地区のまちづくりを進めています。

仮設住宅での暮らしが7年近くに及んでいる方々も多く、心のケアと健康をしっかり守ることが極めて重要な課題になってまいりました。そもそも、長期間、仮設住宅に入っていることはいかがなものかという話にもなります。

いずれにしても、福島県、岩手県の両知事には共通して「復興五輪」というテーマで、被災3県を再認識していただきたいという強い要望があります。そして復興五輪を通じて世界中の人たちに被災3県を訪れて観光をしていただくことで、更に復興を進めていくという、いい循環を作りたいという考え方を伺うことができました。