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6月18日(日曜日)に、宮代町で「どんぐりピアノを再生するためのチャリティーコンサート」が開催されたことが、6月19日(月曜日)の朝日新聞に紹介されていました。

どんぐりピアノとは、昭和24年に宮代町立須賀小学校の子供たちが集めたお金で購入したピアノです。
まだ戦争の傷跡が残り、衣食住に困るほど貧しく楽器を買う余裕がなかった時代です。そんな中でも、教室からは子供たちの元気な歌声が聞こえていたということです。先生方はそんな子供たちのためにピアノを買ってあげたいと考えましたが、当時の大人の月給が1万円に届かないのに対し、ピアノは15万円と大変高額でした。ピアノへの夢を膨らませた512人の子供たちは、なんとかピアノを購入したいと自分たちで行動を始めます。

油がとれるヒマワリの種はお金になるのでヒマワリを育ててその種を売り、また秋には田んぼでイナゴを捕まえる、さらにはどんぐりの実などを拾うなどしてお金を貯めたそうです。コツコツ貯めたお金は郵便局に貯金され、通帳の名前欄には「ピアノ様」と書かれていました。
一年間で子供たちが集めたお金は、目標額の3分の1にもなりませんでしたが、その熱意が大人たちにも伝わり、足りない分はPTAと当時の須賀村が出すことで、ピアノを購入することができました。こうした子供たちの取組は、当時、各新聞で取り上げられ大ニュースとなったそうです。須賀小学校では、毎年秋に校内音楽会を開催し、512人の子供たちの思いを脈々と引き継いでいるそうです。

いつしか「どんぐりピアノ」と呼ばれるようになったこのピアノは、70年近くたった現在も同校の資料室に保管されています。平成22年に当時の新聞記事や「ピアノ様」名義の貯金通帳が校内で見つかったことで再びどんぐりピアノが注目され、忘れられていたその物語は道徳の教材になりました。
現在、どんぐりピアノは大きな故障があることから、修理し保護する活動も始まっています。収益金の一部を修理費用に充てるチャリティーコンサートも平成27年から開催されています。

子供たちのひたむきな思いを実現する。いいですね。いつの時代にも、子供たちの純真な思いを受け止める大人の寛容な心が欲しいものです。

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