5月11日(木曜日)に毎年恒例の茶業視察で狭山市の浅見園を訪問しました。浅見園の当主である浅見誠次(あさみ せいじ)さんは、狭山市茶業協会の会長もなさっておられます。視察には埼玉県茶業協会会長で県議会議員でもある長峰宏芳(ながみね ひろよし)会長、地元の小谷野剛(こやの つよし)狭山市長、中川浩(なかがわ ひろし)県議会議員、そして官房副長官などを歴任された大野松茂(おおの まつしげ)元衆議院議員にも御出席をいただきました。この茶業視察は県内の生産地を毎年市町村ごとに訪問するもので、今回で45回目となりました。
この浅見園は34年ほど前に当時の畑和(はた やわら)知事も訪ねられたところであり、ある意味で狭山茶を代表する茶園であります。

今年は春先が寒かったこともあり、若干新芽の伸びが遅かったという話も聞きましたが、何といっても浅見園ですので、しっかりとしたおいしい狭山茶が作られております。最近では狭山市茶業協会と市内のチョコレートメーカーとがコラボレーションし、狭山煎茶チョコレートや狭山紅茶チョコレートなどの販売も開始されています。また、抹茶を広める運動などにも力を注いでおられます。

狭山茶ができるまでのプロセスは、まず茶畑で摘んで、蒸して、何度も何度も揉んで、そして形を整えながら揉んで、最後に乾燥させるというものです。現在では、ほとんどの工程が機械でなされています。一番茶が4月下旬から5月下旬に、二番茶が6月下旬から7月上旬で出荷されるため、春夏二回、お茶を摘む作業があります。

栽培面積は全国で8位、荒茶の生産量は全国12位です。昔から「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」と言うぐらいに味が自慢の狭山茶です。