昨日に続き、お酒の雑学です。

「乾杯」の起源は毒のチェックと言われています。これは意外ですね。グラスをぶつけると、勢いで相手のお酒が自分のグラスの中にも飛ぶ、それにより相手に毒を盛っていないことを証明したようです。古代ギリシャの風習で、グラスをぶつけて音を出すことで悪魔の災いを追っ払っていたという説もあるそうです。

お酒を飲むと顔が赤くなる原因ですが、一つには、アルコールには熱量があり、その熱量で体が熱くなり、顔も赤くなるそうです。もう一つは、アルコールを分解する酵素が弱いと、分解されずに残るアセトアルデヒドという物質が頭部の血管を広げて顔が赤くなるそうです。ちなみにアルコールは20パーセントが胃で吸収され、80パーセントが腸から吸収されるそうです。冬にお酒を飲むと体が温まるというのは学術的にも確かなことのようです。

酔いざましに効く食べ物の一つが「トマト」だと言われています。焼酎と一緒にトマトジュースを飲んだときの方が、一緒に水を飲んだときと比べて、血液中のアルコール濃度が約3割低下すると言われています。そういえば聞いたことがあります。「お酒を飲んだ翌朝はトマトジュース」というコマーシャルもありました。ちなみに、県内では昭和40年頃からトマトが積極的に栽培されるようになり、今では県北部を中心に県内全域で生産されています。

お酒を飲んだ後、お腹がいっぱいなのにラーメンを食べたくなるのはアルコール分解時に糖を消費するためだそうです。さらに、ラーメンにはアルコールの分解を助けるイノシン酸が多く含まれているそうです。なるほど、体が要求しているのかもしれません。ただし、食べ過ぎると糖尿病や高血圧の原因になるので注意しなければなりません。何ごともほどほどが大切です。