9月25日(日曜日)に「彩の国ふれあいピック秋季大会」が熊谷スポーツ文化公園で開催されました。一般社団法人埼玉県障害者スポーツ協会をはじめ関係団体の御尽力により、大会史上最多となる約1000人もの選手が参加され、大変な盛り上がりとなりました。

ちょうど、リオオリンピック・パラリンピックが終わったばかり、とりわけパラリンピックの感動と興奮が冷めやらぬ時期でありましたので、本当に多くの方々の参加を得ることができました。参加者のうち最年少は10歳、最高齢は90歳とお伺いしました。たとえ障害があっても様々なスポーツに親しみ、自分自身の限界に挑戦されたり、あるいは一つのチームとしてお互いに信頼し合ってプレーに打ち込むという、大変すばらしい光景を幾つも見ることができました。

特に、埼玉県の発祥と言われております「四面(よんめん)卓球バレー」がなかなかのものです。これは、4人×4チームの計16人が座った形で正方形の大きな卓球台を囲み、それぞれ打ち込みながら対戦するという競技です。どこに来るか分からない球を、来たところの人が瞬時に打ち返す。こうした反射能力、判断力、あるいはチーム力が勝負になるものです。埼玉県からスタートしたこの競技を全国に広めたいというのが関係者の皆さんの熱い思いです。

今大会で大変素敵だったのは、リオパラリンピックで活躍された陸上の髙桑早生(たかくわ さき)選手が出席されたことです。実は、髙桑選手が本格的にスポーツに目覚めたのも、このふれあいピックに参加したことがきっかけだったそうです。それから努力を重ね、ロンドンとリオの2大会連続でパラリンピックに出場して入賞、しかもリオの走り幅跳びではメダルまであと少しの5位というレベルまで自らを高めたということです。そういう意味で、第二の髙桑さんがこの彩の国ふれあいピックから誕生するのではないかと大変楽しみになります。

いずれにしても、秋の長雨の隙間に晴天ですばらしい大会ができたことを、障害者の皆さんや、多くの役員、ボランティアの皆さんとともに喜びたいと思います。